観たかった映画を想像以上にもします、要のスクリーン選び。

1994年HiVi誌 連載広告Vol.8より

ホームシアターにおけるスクリーンの役割は、プロジェクターから投射された映像情報を表面に反射させ、忠実に再現すること。そして、その役割をより効率よく実現するために、スクリーンには様々なタイプがありそれぞれが異なった性能を持っているのです。

A ホワイトマットスクリーン
表面に光沢を持たないマット地のスクリーン。
プロジェクターからの入射光を全方向に反射するため、視野角が広いのが特性。
また、スクリーンゲインが低く、照り返しへの配慮が十分であれば、映像再現を実現します。

B ビーズスクリーン
表面に塗布したマイクロビーズによって映像情報を反射するタイプ。
スクリーンゲインが高く、反射光が入射光と同じ方向に戻るという指向性を持っているため、プロジェクターを床置きにセッティングした場合に最適です。

C ビーズスクリーン
表面にアルミ塗料を塗布したタイプ。
スクリーンゲインが極めて高く、反射光の指向性は入射光の反対方向。
このため視野角が狭くなるものの、明るめの部屋にホームシアターをプランニングする場合などに効果的です。

[ホームシアターこだわりキーワード]⑧ スクリーンゲイン

今回ご紹介したように、スクリーンは、マット・ビーズ・シルバーといった3つのタイプに大別できます。これらは表面処理の違いから異なる特性を持ちますが、その特性にはプロジェクターからの映像情報を反射した時の明るさ(反射効率)も含まれます。「スクリーンゲイン」とは、その明るさ(輝度)を表す単位。入射光量と反射光量の比率に関係し、数字が大きいほど明るいというわけです。しかし、スクリーンは明るければ良いというものではありません。視聴空間の色調や明度などを考慮し、それぞれの特性から最も適したタイプを選択することが大切。お悩みの説は、お近くのNEXTまで是非ご相談下さい!

*1994年HIVI誌に連載された広告を新たにデータ化したものです。文章は加筆、修正はしておりませんが、現存しないまたは変更されているお店のデータ等不適切な箇所については削除しております。