先日、ジャズドラマー鬼塚大我君のライブに行ってきた。
『君』というのも、年齢はなんと9歳!!!そして驚くのは年齢だけでなく、その演奏が本物の域に達している事だ。
他の奏者を挑発しながら鼓舞する様などは、名ドラマー エルビン・ジョーンズさながらの[渋み]さえ感じさせる域にある。
完全に『9歳にしては上手いね~』というレベルではないのだ。

演奏構成はSAX、PIANO、BASSを加えたカルテットで、鬼塚君をリーダーとした『TIGER BURNING BRIGHT』というバンド名。
大我君の年齢もあってか、普段はナイトタイムが多いジャズのライブにして、今回は15:00~という時間帯もあってか
客席にお子様連れの家族も何組か居る中ライブが始まった。
嬉しかったのは、リーダーの鬼塚君他のメンバーの演奏も最高に良かった事。
JAZZファンなら誰もが知るスタンダードナンバーから彼らのオリジナルまでたっぷりと堪能させてもらった。
日本のJAZZシーンも1970年代のフュージョン以降、聴かせてくれるJAZZミュージシャンが本当に少なくなってしまったが、 こんな元気で情熱を迸らせる演奏者達が居たのかと関心させられた。
既に二枚リリースされている鬼塚君のアルバムの中で、私が聴いたメンバーによるライブ録音 『Incredible TIGER』がお薦め。

思いっきりJAZZを聴きたい夜、少し大きめの音量で聴いて欲しい一枚である。